ディープなホモサッサ
大分前に、
大人も子供も楽しめる
ホモサッサのエリー・シラーホモサッサスプリングス
野生動物州立公園について紹介しました。
フロリダらしい
自然もアトラクションも
お薦めスポットのあるホモサッサですが、
今回はホモサッサの悲しい歴史がある場所に触れてみます。
* * * * * *
Yulee Sugar Mill Ruins Historic State Park
SR-490 (West Yulee Road) Homosassa FL
ホモサッサにはユリー製糖工場の一部が残ってます。
ここを建設したのは、
デイビッド・レヴィ・ユリーという人です。
彼は1851年に
ホモサッサ川のすぐ南にある
5,000エーカーの湿地を購入して
製糖工場を建設しました。
この工場では、
1,000人以上の奴隷が
過酷な強制労働をさせられてました。
厚い壁で密閉された工場です。
特に湿気の強いフロリダの暑い夏は
劣悪な環境だったと想像できます。
多くの奴隷が、
生のサトウキビを
重い鉄のローラーに通すときに手足を失ったり、
ひどい火傷を負ったと言われています。
この工場で生産された砂糖は、
全米に輸送され、
ユリーは富を築きました。
* * *
次は「Monkey Island」。
ここはホモサッサ川に浮かぶ
クモザルが住む極小な可愛らしい島です。
開発者はG.A.ファーガソンという人で、
島は2022年に大規模にアップグレードされましたが、
1960年代は、猿の留置所のような島でした。
元々は、ジョン N. ハムレット博士という人が、
ポリオワクチンの動物実験の為に
猿たちをアメリカに輸入した事が始まりです。
ハムレット博士と知り合ったファーガソンは、
その猿たちの何匹かを引退させて
ウィーキーワチースプリングスの
アトラクションに引き取りました。
猿の中には、逃げ出したり、食べ物を盗んだり、
観光客の車に乗り込んだり、
人に噛み付いたりする猿もいました。
G.A.ファーガソンは
面倒な問題を起こす乱暴な猿たちを
「アルカトラズ島に送り込む」ことを
何度も考えたと言います。
それがモンキーアイランドの始まりです。
今は、クモザルのラルフ、エミリー、エボニーが住んでます。
新しくなった島は、
募金運営されて暑くなると作動するエアコン付きの部屋、
真水、新しいおもちゃも備えてあり
快適に住めるようになりました。
私達はWest Yulee Roadにある
「River Safaris」でボートレンタルした時に、
たまたま島を見つけて
クモザルちゃん達を見る事ができましたが、
島の近くのバーレストランの
Florida Cracker (5297 S Cherokee Way, Homosassa) から
島を見る事もできます。
ページ担当:シーハン三樹