Stone について
最初、何かの時に
”get stoned”と聞いた時は、
即、“石を以て追わるる如く”の
石川啄木を思い浮かべてしまった
時代遅れ感覚の持ち主ですが、
なんとボブ・ディランのRainy Day Womenにも
「Everybody must get stoned」というフレーズがあるのですね。
五連から成り、いずれの連も曲中の女性に対し、
人生の様々な局面で「石で打たれるだろう」と述べた後、
「Everybody must get stoned」と締めくくる。
この “Get Stoned!” が
ドラッグによる鬱状態を指す言葉として、
アメリカの多くのラジオ局やBBCで
「ドラッグ・ソング」に指定されて放送禁止になりました。
ただし stoneを「石で打つ」と解した場合、
キリスト教文化圏においては
罪を犯した女性を捕らえて石打の刑で殺せと主張する人々に対し、
イエスが「罪を犯したことのない者だけが、この女を石で打て」 と答えて
女を救ったという話があります。
これを踏まえた上で単なるドラッグ・ソングとは言えない寓意性を持っており、
中には16通りの意味があると言う説もあるそうです。
奥が深い言葉でもあるのですね。
ボブ・ディランはともかく、
stoneという単語のスラングについて調べてみました。
* * * * * *
Get stoned: スラング。〔マリフアナで〕ハイになった、朦朧とした。
Stoner:大麻常習者のこと指すスラングです。
Be stoned out: 泥酔している。
Be stoned out of mind:正体もなく酔っている。
Be stoned to the bone:骨の髄まで麻薬に浸っている。
Stone cold:石のように冷たい、冷え切った、無得点、
稀には素晴らしい、至高のといった肯定的な意味に使われることもあるそうです。
例えば Stone-cold fox: セクシーな人(女性)。
マリファナと言えば、
フロリダ州では医薬品だけではなく、
recreationalな用途も認められており、
気が付いたら、大丈夫なのかな?と心配になるほど
町の至る所に取扱い店が出来ています。
店名にはそれとなく濁したタイトルを付けていますが、
わかる人にはわかるようですね。(例:cannabis, etc.)
マリファナがこれだけ一般的になっても、
出来ればこのStoneうんぬんというスラングの表現が
多用される状況が生まれないように願うばかりです。
ページ担当:ハインズのり子