被災地からのお便り(その11)

今月号は、震災から三ヶ月経った6月11日の村上さんのジャーナルから始まります。
*****
6月11日 土曜日
震災から三ヶ月が過ぎました。
犠牲者に黙祷しました。
April Tohoku Letter (1).JPG
3ヶ月が経った今、まだ、私達家族は仮設住宅には入居できていません。
ここ広田小学校には、まだ60人が、教室で避難生活をしています。
土曜・日曜は、小学校・中学校がお休みなので、色々なイベントがあります。
今日は、北海道から来た子育て支援の方々が、
絵本に出てくるような可愛い車で来ています。
子供たちと遊ぶそうです。
April Tohoku Letter (2).JPG
毎週恒例の金沢能登足湯隊が、足湯をしながらお話をしてくれています。
April Tohoku Letter (3).JPG
金沢大学のメンバーが頑張っています。
April Tohoku Letter (4).JPG
それから、東京から来てくれた移動ベーカリー・
焼きたてのメロンパン屋さんが、焼きたてのパンをご馳走して下さいました。
本当に焼きたての、あつあつメロンパンは美味しかったです。
April Tohoku Letter (5).JPG
ご馳走さまでした!
昼食は、いただいたメロンパンと、そば、おにぎりがメニューでした。
April Tohoku Letter (6).jpg
食後にNICCO公益社団法人・日本国際民間協力会の皆さんによる、
こころとカラダの健康の集いがあり、作業療法士による
手仕事を楽しむ-物を創造するひととき-が開催されました。
April Tohoku Letter (7).jpg「作業療法」という言葉を初めて知りました。
作業療法とは、「作業をすることで、心と体が元気になる」
という考えに基づくリハビリだそうです。
体操やパズル、手芸、塗り絵、砂絵、ビーズ手芸などなどを
持ってきてくれて、楽しい時間を過ごしました。
うちの賢もパズルに挑戦しました。
April Tohoku Letter (9).jpg私も砂絵に挑戦しました。
April Tohoku Letter (8).jpg上は私の作ったアジサイの砂絵です。
妻は、ビーズのアクセサリーに挑戦しました。
April Tohoku Letter (10).jpg皆さん、楽しい時間を過ごしました。
その後、認定NPO法人・難民支援協会のほうから、
女性対象に女性用セット(オンナの「なっても」袋)の配布と、
女性のお悩み相談、肩もみ、などがありました。
April Tohoku Letter (11).jpg
皆様の援助に感謝の日々です。
6月11日
陸前高田市立広田小学校避難所
村田善彦
***
6月12日 日曜日
今日は、全国哥麿(うたまろ)会アートトラックの
親睦クラブの炊き出しがありました。
April Tohoku Letter (12).jpg
早くに、トラック野郎のすごいアート大型トラック5台と
大型バス1台で炊き出しに来て下さいました。
午前8時頃、アートのすごい大型トラック五台、大型バス一台の登場です!
April Tohoku Letter (15).jpg
見た人たちは迫力に圧倒されました。
どのトラックも、アートの素晴らしさに感心しました。
今日12日、やっと広田小学校に市の水道がつながりました。
今まで、給水車のお世話になり、本当にありがとうございました!
毎日毎日、給水活動をしてくれていました。
他県の水道関係者に感謝いたします。
今、高校のグランドに出来ている仮設住宅(未入居)にも、
もうすぐ水道がつながることでしょう。
そうなると、すぐ入居ができることでしょう。
ただ、未だ、広田半島の半分で水道が復旧していません。
家が残っている家庭でも、水が無いのが一番大変な事です。
毎日、全国から応援に来ている給水車が活動しております。
早く、水道が復旧することを祈っています。
午後5時半頃から、まきストーブ、まき風呂用のまき作りを
避難者達で行いました。
April Tohoku Letter (13).jpgまきの材料は、津波で壊された住宅の材料です。
神奈川県警の警察官も一緒に、
まき割りや釘抜きなどの作業をしてくださいました。
神奈川県警の若い警察官は、
まき割り初体験で悪戦苦闘していました。
同県警の警察官は、ここ広田小学校避難所に駐屯して、
見守ってくださっています。
児童生徒とも仲良しで、人気者です。
今度、神奈川県警の活動内容をまとめたいと思います。
9時半ごろから、救援物資の提供があり、
服、ズボン、食器類、食料品、台所用品、鍋、ヤカン、カートリッジガス、
洗濯石鹸、トイレットペーパー、などなど、
たくさんの物資の援助を受けました。

April Tohoku Letter (17).jpg
子供たちには、クジで、おもちゃをたくさんいただきました。
April Tohoku Letter (16).jpg
炊き出しは、焼ソバ、トン汁、スパゲッティ、ソーセージ、
ゆで卵、キュウリのスティックなど、たくさんいただきました。
April Tohoku Letter (19).jpg
昼食は、焼きソバとトン汁をいただきました。
子供達におもちゃの抽選会があり、
一番の盛り上がりでした。
April Tohoku Letter (18).jpg
歌手の松下アドさんと、えりのあさんが、歌を披露してくれました。
まず松下アドさんです。 アドさんのブログ
April Tohoku Letter (20).jpg次にえりのあさんが歌いました。 えりのあさんのブログ
April Tohoku Letter (21).jpg
二人に小学校の支援をお願いしました。
松下アドさんは、快く引き受けていただき、
メールアドレスも教えていただきました。
April Tohoku Letter (22).jpg
6月12日
陸前高田市立広田小学校避難所
村上善彦
***
6月13日 月曜日
今日は、私のリュウマチ医に診察に行く日です。
やっとインターネット予約もできるようになり、午後3時より診察が出来ました。
体の調子はだいぶん良くなってきているのですが、
リュウマトレックス(薬剤)の副作用で、一週間ぐらい前から、
口内炎に悩まされていました。
医師は、副作用でしょ、と云い、今後治らなければ
リュウマトレックスの量を減らすように言われています。
口内炎の治療薬をもらいました。
写真は一ヶ月分の薬です。
April Tohoku Letter (23).jpg
今は、災害援助法の適用で、医療費が免除されているので、
家計的にはすごく助かります。(私の場合3割負担で、
診察、検査、薬で約1万5千円くらいかかります。)
当初、5月いっぱいの医療費免除でしたが、
来年の2月末まで医療費が免除になるそうです。
収入が無い私は、本当に助かります。
夕方、広田中学校副校長・大森先生が、
支援金用の口座情報を届けてくださいました。
April Tohoku Letter (24).jpg
陸前高田市立広田中学校復興の会
JA名 店舗名: JAおおふなと高田支店
金融機関コード: 3398
店舗番号: 101
口座番号: 0038911
口座名義人: 陸前高田市立広田中学校復興の
代表: 吉家 英明 (キッカ ヒデアキ
夕食はカレーライスで、美味しくいただきました。
April Tohoku Letter (25).jpg
午後6時、妻が仮設の両親のところに行くと、
母が腹痛と熱で震えているとのことだったので、
様子を見に行くと、顔色も悪く震えているので、
24時間対応の陸前高田第一中学校内にある、
日本赤十字社診療所に行きました。
母は以前から尿道結石でたびたび痛みをもよおしていました。
その時は痛み止めを飲み、横になり安静にしていました。
今回は、痛み止めの薬も無く、
熱があるので、医師に診てもらいました。
血液検査と尿検査をし、抗生剤と痛み止めの座薬をいただき、
明日、県立大船渡病院に行くように、と、
紹介状も用意してもらいました。
選る字前に仮設住宅に母を届けて、
避難所の小学校に帰ってきました。
避難所は、既に皆さん、
外のアマガエルの合唱(ケロケロケロ・・・)に対抗して、
恒例の合唱中でした・・・ガオーガオー・・・。。。。。ウz
6月13日
陸前高田市立広田小学校避難所
村上善彦
***
6月14日 火曜日 大船渡病院にて
午前4時半、恒例の睡眠不足で一日が始まりました。
今日は、両親の相手をする日で、
父は高田市のサンビレッヂ6時30分発のバスで一関に行き、
社会保険事務所に、例の消えた年金問題の件で、
年金の履歴について申し立てに行きました。
履歴の期間が合わずに申し立てしておりましたが、
該当履歴が無いとの回答に不服を申し立てに行くそうです。
年金機構とは長年やりとりしていますが、
なかなか認めない年金気候に参っている様子です。
ただ、この件があるので、父はボケずにパソコンを使いながら
資料を作成していますので、まだまだ若く見えます。
6時20分に父をバス停に置いて、母を大船渡病院に連れて行きました。
今、受付の書類を記入して、待っているところです。
午後1時に避難所に帰ってきました。
広田中学校支援金口座が出来たとの事で、
吉家英明(きっかひであき)校長先生の写真とメッセージをいただきました。
April Tohoku Letter (26).jpg

April Tohoku Letter.jpg
(ページ担当: フィカラかこ)
タイトルとURLをコピーしました