特集:東北大震災の被災地を訪ねて(その2)

先月号から続いて、タンパベイのお友達・へスター貴美子さん・フィルさんご夫妻が10月中旬のお里帰りの際に気仙沼市と陸前高田市を訪問された際の紀行記を掲載いたします。 


震災後、電車やバスも通じないところに足を運んで下さった上に、タンパベイの皆の Friendship Ambassador(親善大使)として、我々の復興へのお祈りを伝えて下さった貴美子さん&フィルさん、ありがとうございます! 


なお、イタリックの文字は、貴美子さんの写真コメントです。      

(フィカラかこ)

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2012年10月19日(金) 

先月号から続く


後ろ髪引かれる思いで小学校を跡にして気仙沼に戻ってきてから、

テレビ等でご覧になった方も多いと思われる第十八共徳丸のところで

タクシーをとめていただいて写真を撮りました。


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津波で流されて内陸まで上がった第十八共徳丸

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あの大きな船が海からかなり離れたところまでたどり着いたという事実に、

改めて津波のすごさを思い知らされました。 

従姉妹の息子に聞いた話ですと、津波で流された船は、

船から降ろされていたアンカー(碇)を引きずって家々をなぎ倒したようです。 

アンカーで壊されはしなかったようですが、

親戚の家も、この場所の近くにあったそうです。


Kyotoku Maru Sign.png

共徳丸の前に立てられた気仙沼市町のメッセージ。

タクシーの運転手さんから聞いた話では、

気仙沼市長は後世までこの津波の事を伝えるために、

この船を残してメモリアル公園を作りたいそうですが、

地元住民などの「早く撤去してほしい」という

反対意見もあるそうです。

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写真を撮っているうちに、
一ノ関まで行く気仙沼線時刻に間に合わなくなり、

次の電車を待つ間にお昼ご飯を、ということで、
またみんこまさんまで戻って行きました。 

美味しいお昼をご馳走になったあと、
小松さんに気仙沼の駅まで送っていただきました。

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新鮮な鰹を手に元気な笑顔の小松さん


2012年10月20日(土)

東京に戻った翌日、品川で村上善彦さんにお会いすることができました。


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村上さんは、前にも述べましたように、震災後

キーライム通信へ現地での様子や数々の写真を送り続けて下さいました。 

当日も、タブレットをお持ちになって下さり、

写真を見せていただきながらお話を伺いました。 


現在は、単身赴任で東京方面でお仕事をされているそうです。

震災でたくさんのお仕事がなくなってしまった、

という厳しい現実を、新たに認識させられました。


この三日間でお会いした方々は、皆さま、お元気で明るくされていました。 

でも、日々の生活はとても大変だと思われます。 

地域の復興にも難題が積み重なっているようです。 


大きな事はできませんが、ここフロリダから、

少しでも皆さまのお役に立てることをしていきたい!と、改めて思いました。 


小松さんご夫妻、広田小・中学校の先生方、村上拓人君のご家族、

そして村上善彦さんと同氏のご家族、

お忙しいところ、お時間を作っていただき、

本当にありがとうございました! 


短い時間でしたが、

自分の心に一生残る貴重な思い出を作らせていただきました。

 

へスター貴美子


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広田小中学校の皆さんに送った

タンパベイ仲間の支援寄せ書き

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