2023年7月 美容健康:ばね指

ばね指という言葉をご存知でしょうか?
これは、指に起きる腱鞘(けんしょう)炎です。



曲がった指を伸ばそうとする時に、ばねのようにカクンと急に戻ります。
指の曲げ伸ばしが困難になり、腱鞘がはれて痛みを生じます。
起こりやすいのは親指と中指だそうですが、
私自身は人差し指、中指を右手・左手とも経験しました。
英語でばね指の事はTrigger Fingerと呼んでいます。
症状、原因、治療は以下のようです。

日本整形外科学会ホームページより
www.joa.or.jp/public/sick/condition/snapping_finger.html

症状: 指の付け根で屈筋腱と靱帯性腱鞘の間で炎症が起こると、
“腱鞘炎”になり腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、
指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。 朝方に症状が強く、
日中は使っていると症状が軽減することも少なくありません。
進行するとばね現象が生じて“ばね指”となり、さらに悪化すると指が動かない状態になります。

原因: 更年期の女性に多く、妊娠出産期の女性にも多く生じます。
手の使いすぎやスポーツや指を良く使う仕事の人にも多いのも特徴です。
糖尿病、リウマチ、透析患者にもよく発生します。
母指(親指)、中指に多く、環指、小指、示指にもよくみられます。


治療: 保存的療法としては、局所の安静(シーネ固定も含む)や
投薬、腱鞘内ステロイド注射(特にトリアムシノロンは有効)などがあります。
この注射は有効で、おおむね3ヵ月以上は無症状なことが多いですが、
再発することも少なくありません。改善しない時や再発を繰り返す場合は、
腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開)を行います。
切開するのは腱鞘の一部だけですので、小さな傷で済みます。


個人的な経験を紹介させて頂きますと、再発も含め、なんと5回も発症し、
いずれも整形外科で痛い注射を受けました(-_-;) 
一度は東洋医学にトライし、レーザー治療、患部の保温、
指を反らす体操などを試みましたが、注射ほど劇的には改善しませんでした。

YouTubeをチェックすると「ばね指を治す或いは予防する」色々な方法が観られます。
実際になると痛くて日常生活に差しさわりますし、更なる再発が怖いので、
疲労が重ならないように予防の指体操やマッサージを試みています。
医者によると最終的手段は手術との事。

致命的ではないので、指が変!と思ってもそのままにしがちですが、
慢性になると治りにくいので早めに診察を受けることをお勧めします。

担当:ハインズのり子

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