2026年4月 表紙

久しぶりに二月に里帰りした際のハイライトは甥の結婚式でしたが、
その他にも心に残る出来事がいくつもありました。

妹夫婦と一緒に冬季オリンピックを観戦し、
日本のフィギュアスケート・ペアが史上初の金メダルを獲得する瞬間を見届け、
りくりんペアと共に感激の涙を流したことも、
一生の思い出になりました。

また、姪の家に泊まった時には、
彼女の長男が朝早く起きて志望高校の入試に向かうのを
玄関でエールを送りながら見送ったり、
姪の一人娘がこの春から小学校に入学するのを前に
買ってもらったピンク色のランドセルを嬉しそうに見せてくれたりと、
どれもかけがえのない貴重な体験でした。

さて、そのランドセルですが、
実はオランダ語の “ransel”(背嚢、バックパック)に由来する言葉だそうです。

江戸時代末期、江戸幕府が西洋式の軍隊制度を導入した際、
オランダ兵が装備を入れる背嚢(ransel)を使っていたことから、
日本ではそれが「ランドセル」と呼ばれるようになりました。

明治時代になると、西洋式の教育制度が取り入れられ、
子どもたちの通学スタイルの変化とともに
ランドセルが使われるようになったと言われています。

このことを調べていて見つけた、
面白い歴史的エピソードがあります。

1887年(明治20年)、
当時の皇太子(後の大正天皇)が学習院に御入学なさる際に、
通学かばんとして革製のランドセルが献上されました。
これをきっかけにランドセルが全国的に広まり、
やがて「小学校入学=ランドセル」という、
今では当たり前の習慣へと発展していったそうです。

私が小学生だった頃は、
ランドセルといえば男の子は黒、
女の子は赤と決まっていましたが、
1990年代頃から、さまざまな色やデザインのランドセルが登場し、
今では実にカラフルな世界になっています。

丈夫で革の質も良く、
形もどこかユニークなことから、
最近ではアメリカやフランス、イタリアなどでも
“Japanese School Bag” として注目され、
大人のファッションバッグとして人気が出始めているのだとか。

桜の花びらが舞う中、
ピンクのランドセルを背負って入学式に向かう
姪の娘の晴れ姿を想像すると、
こちらまで頬がゆるみます。



そんな春の光景を思い浮かべながら、
一人で密かに楽しんでいる自分がいます。

フィカラかこ 記

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