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9月号表紙

タンパの夏日はまだまだ続いていますが、夏休みも終わって学校も新学期が始まり、店頭にサンクスギビングやクリスマスの品物を並べはじめたお店もちらほら。気がつけば2013年もあと4ヶ月を残すばかりで、月日の経過が本当に「あっという間」に感じられてなりません。この「あっという間」を口にする機会が増える昨今、思い起こせば小学校の時の夏休みは永遠に続くかのように感じられたもの。なぜ大人になると、年齢を重ねるたびに短いといっても過言ではない感覚に陥るのでしょうか?!


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どうやら様々な説があるようですが、有名なのはこの「ジャネの法則」というもの。フランスの哲学者ポール・ジャネの「ジャネの法則」によると、人は年をとるのに比例して時間の流れを速く感じるというもの。この法則は「心理的な時間の長さは、これまで生きてきた年数の逆数(0を除く数Nの逆数とは、Nで1を割ったもの。5の逆数は5分の1)に比例する」 というもので、若い頃よりも“待つ時間”が長くなったとしても、それを容易に感じられるようになるという理由からこそ「年を取れば取るほど、若い頃よりも我慢強くなる」とも言われています。
ほかには「経験による処理速度向上説」というものあり、これは新鮮な経験が少ないと時間の経過を短く感じるという説です。子供の経験の多くは新鮮なものですから納得ですね。他にも「心拍数の法則」:「心拍数」の高さと時間感覚には関係があるという説と、「インプットが少ないから説」:記憶量=時間 という理論から、例えば仕事でアウトプットばかり続けていてインプットが少ない大人の時間は短くなるという説も。確かに、この年齢になって新しい勉強をしている時間はなが〜く感じるので、これには頷いてしまいます。

「年を取ると一日が短くないですか?」の質問に、元ボクサーでパーキンソン病にかかり闘病しているモハメド・アリーも「歳をとると一日中椅子に座っていても退屈などしなくなった。若い頃には考えられなかったが、顔をなでる風や暮れゆく景色なんかを楽しめるようになったんだ」と。これは年齢と経験を重ねて心が豊かになった者の特権なのでしょう。

逆に、親にとってはほんのちょっとの「お出かけ」も子どもにとっては大きな思い出に残る「大イベント」に成り得るということなんだなあと、時間の感覚をもっと意識して生活してもいいなあと感じます。


キルゴ亜矢