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退職後の資金運用を学ぼう その2

 

先月号に続いて、投資教育家でファイナンシャル・ヒーラーと

して知られる岡本和久さんからのキーライム通信のための投稿

記事を掲載いたします。岡本さん、ありがとうございます.




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分散、分散、分散

リターンはコントロールできません。 しかし、リスクはコントロールできますその方法が「分散投資」です。 私は三つの分散が必要だと考えています。 まず、株式と債券の両者に分散投資をする。 例えば長期的な期待リターンでみて株式が6%、債券が1.5%だと考えるなら、株式を2割、債券を8割持てば、6×0.2+1.5×0.8で2.4%のリターンが得られることになります。 株式の構成比が2割であれば、デフレで株価が半値になっても全体へのインパクトは1割程度ですみます。 逆に債券のパフォーマンスは株価の下げを少しは埋めてくれるかも知れません。

次の分散は国や地域の分散です。 いまや、我々の生活は世界中の企業に依存しています。 メイドインジャパン、メイドインUSAと表示されているものでも中身は世界中から来ています。 物価上昇に負けないためにも世界中の主要企業に分散投資をするべきです。 そして最後の分散が業種の分散です。 少数の業種に偏らず幅広く素材産業、製造業、サービス産業などを保有することです。

ありがたいことに世界中のあらゆる産業に属する企業に投資をするのは簡単にできます。 インデックス型のミューチュアル・ファンドや上場投資信託(ETF)があるからです。 たった二つか三つのETFを保有するだけで先進国も新興国も含めた世界中の主要企業の株式と債券に投資ができるのです。 世界の人口はまだまだ増加し、しかも、新興国や発展途上国の生活水準は向上していきます。 つまり、世界は膨大な需要拡大期にあるのです。 そのような中で世界中の企業のオーナーになれるなんて素晴らしいと思いませんか?


年齢とともに債券中心の運用へ移行する


でも、株式は何といってもハイリスクです。 ですから、歳をとるほどに株式の比率は下げるべきです。 株式市場の大きな暴落に遭遇しても若いうちなら取り戻せます。 50歳ぐらいまでは金融資産の8割ぐらい株式でいいのです。 一時的に下がってもまた上昇する可能性もあります。 また、がんばって働いてロスをとり戻すことも可能です。 しかし、高齢になると、取り戻す時間的余裕があまりないのです。 ですから、50、60歳代なら株式は半分ぐらいに、70代になったら、債券8割、株式2割ぐらいまで徐々に構成比を変更する方が良いと思います。

退職後の運用で大切なことは、リスクは高いが物価上昇に強い株式を賢く使いこなすということです。 株式と債券の国内外のインデックス投信を組み合わせ、それを年齢とともに調整をしていく。 何が上がりそうだとか、儲かりそうだというのではなく、このバランスのみに注意を払ってそれをコントロールしていくのが退職後の資産運用で一番大切なことです。

「お金持ち」よりも「しあわせ持ち」を目指す


あなたは「お金持ち」になりたいですか? それとも「しあわせ持ち」になりたいですか? どなたも答えは「しあわせ持ち」だと思います。 おカネは大切です。 おカネがあれば世の中のためになる良いことがたくさんできます。 でも、それは我々が持っている「富」の一部でしかありません。 私は「しあわせ持ち」になるためには「六つの富(ふ)」が大切だと思います。それらは、ファイナンシャル・アセット(金融資産)、フィットネス(健康)、ファミリー(家族・親族)、フレンド(友人・交友関係)、ファン(楽しみ・趣味)、そしてフィランソロピー(社会貢献です。

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この図は私が「しあわせの六角形」と呼ぶものです。 5を最高、0を最低として、みなさんの六角形はどのような形になるでしょうか。 おカネはたっぷりあるが、贅沢病で命も危ない。 家族は離散、友達もいないし趣味もない。 しかも、人のためにおカネを出すなどとんでもない。 あまりそんな人にはなりたくないでしょう。 それより、金融資産は「そこそこ」でも、健康で良い家族と友達に恵まれ、好きな趣味を楽しめる。 そして、できる範囲で社会貢献もしている。 そんな人の方がずっとしあわせだろうと思います。 大切なことは、この六つの富のバランスを上手にとっていくことです。 時間をかけて本当に自分が「しあわせだなあ」と思えるような富のポートフォリオを作ることが「しあわせ持ち」への道なのです。


Get Rich Slowly


最後に一番大切なことを言いましょう。 「株価は影」だということです。 一例を挙げましょう。 日本で一番、時価総額が大きな会社はトヨタ自動車です。 株価は約3000円。 34億株が発行されているのでトヨタの株式市場での価値は約10兆円です。 仮に株価が1%(30円)動いたとしましょう。 このぐらいの動きはむしろ「小動き」です。 でも、株式市場では10兆円の1%、1000億円が変動します。 同社の前期の連結利益は2835億円。 たとえば、株価が30円安すると前期利益の三分の一の価値が市場から消えているのです。 30円高すると三分の一の価値が増える。 でも、どう考えても、昨日と今日で利益の三分の一に相当するような企業価値の変化があったとは思えません。 だから「株価は影」なのです。

実体は同じでも欲望の側から光を当てると影は大きくなります。 恐怖の側からだと小さくなります。 そして、マーケットの中で投資家心理は毎日、恐怖と欲望の間を行ったり来たりしています。 その結果、株価が乱高下しているのです。 ですから、影を追いかけてもムダです。 世界経済の拡大のメリットを受ける世界中の産業・企業の株式と債券に幅広く分散投資をしてじっと保有する。 まさに、"Buy and forget!"、"Get rich slowly"が、実は成功への近道なのです。


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岡本和久 Kaz Okamoto

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