フロリダ州タンパベイエリアで楽しく暮らすための情報ページ

送り人情報 in America__

基本的には、キーライム通信は、タンパベイアエリアで明るく、楽しく暮らしていくための情報の掲載といった趣旨でスタートしたのですが、日本であろうとアメリカであろうと、生活していく中で、楽しいことばかりではありません。地元ニュースに掲載させていただきましたが、思いもかけない悲しい出来事も起こりうるのです。また、私達の場合は、日本とアメリカの二国に家族を持ち、夫々の文化、風習、手続きの違いもあります。この特集は、こうした万が一の時の予備知識を持ち、何らかの心づもりの参考にしていただければと思います。 色々情報を提供して下さった由香さん、有難うございます。

 

 

米国で不幸があり、遺体/遺骨を日本へ搬送の場合に

取り寄せなければならない書類

 

 

Death Certificate: これは Funeral Home や Direct Disposer会社で準備してくれますが、普通は10日間位かかります。 銀行口座の閉鎖、保険請求等々、色んな方面でオリジナルの Death Certificate が必要ですから、オリジナルを少なくとも8~10通位は用意する必要がありますDeath Certificate には、死因が記載される Long Form と、個人情報保護のために死因が記載されない Short Form があり、Long Form は生命保険会社など死因を知る必要のある機関への提出の際に使われ、その他、銀行、クレジットカード会社などへは Short Form を提出します。 オリジナルはカウンティのHealth Departmentで発行され、1通につき発行手数料が10ドル前後(カウンティによって違います)だそうです。 なお、日本での死亡届提出には、この書類と、その和訳が必要です。

 

更に Death Certificate が必要になった場合は、Funeral HomeやDirect Disposer 会社を介さず、直接 Health Department に行って発行してもらいます。 Long Form は家族であるという証明(写真付きのID、運転免許証、パスポート、Military IDなど) が必要ですが、ShortForm は18歳以上の人なら誰でも請求することが出来ます。

 

 

火葬の場合

 

その地区担当の総領事館に連絡して、納骨証明書の必要性の是非を確認する事以前はこの証明書が帰国の際の出国手続きセキュリティチェックで必要でしたが、今は必要ない由。 但し、ルールはよく変りますので、念の為。火葬後、ご家族の方が機内に持ち込んで運ぶ場合、出国の際に問題になることはないでしょうが、いずれにしても領事館に連絡して、日本に入国する際に必要な書類が、何が必要かを、和訳も含めて確認しておくことも大事です。

 

 

遺骨・遺灰を米国から日本へ郵送する事は可能?

 

遺灰の郵送は、アメリカ国内ではよく行われています。取扱いはUSPSのみで、UPSFedexでは取扱いを拒否されます USPSを使ってアメリカ国外へ送れるかどうかは確認が必要ですが、たとえ可能だとしても、紛失や損失の危険を考えると、利用は止めたほうがよいでしょう。因みに、日本でもゆうパックで国内郵送することが出来ますが、クロネコヤマトや佐川急便では「遺骨・位牌・仏壇」の宅急・宅配は扱っていません。

 

 

遺体を搬送の場合

 

日本への手配、手続きは、全て葬儀会社がやってくれますが、10日ほどかかることもあるそうです。 航空会社によっても違いますが、搬送費用は少なく見積もっても3000ドルはかかるのではないかとの事です。但し、旅行保険などに加入していた場合はその際の reasonable and necessary expense を負担してくれる場合も有り得るそうです。

 

 

エンバーミング

 

遺体を搬送する場合、遺体の状態を保ち、安全に搬送するために、エンバーミング(Embalming:遺体衛生保全を施す必要があります。 この処置は葬儀社で行ってもらえます。 アメリカではかなりの割合で施されるエンバーミングですが、日本ではまだあまり馴染みがないかもしれません。ライセンスを持つ技術者(エンバーマー)が、生前の写真などを元に、「防腐」「殺菌」「修復」「美粧」の処置を施し、元気だった頃の姿に近付けます。薬品を注入・塗布して、遺体を長期にわたり良好な状態に保ち、他の人への感染症などの危険を防ぐことも出来ます(生前の疾患や遺体の状態によっては、エンバーミングを施行することが出来ない場合もあります)。エンバーミングにより、遠く離れたアメリカから日本への搬送が可能となり、日本の家族や友人もゆっくりとお別れすることが出来、母国で荼毘に付すことが出来るわけです。費用は600ドル程度です。 (日本で行うと、20万円ほどかかります)

 

 

荼毘の付し方の違い

 

火葬一つをとっても、日本とアメリカのやり方は随分違います。日本のようにお骨を拾うのも難しいかもしれませんし、最後は粉末状に砕いてしまうので、お骨の状態のまま壷に収めたい時は予め希望を説明しなくてはいけないかもしれません。 アメリカ出国時のセキュリティチェックの為に、遺骨をプラスティックケースに納め、チェックを通過後、骨壷・箱にそのまま移すように、希望すればFuneral Home Direct Disposer 会社でこうした準備をしてくれます。火葬場には、1 葬儀社に併設された火葬場、 2 葬儀社やDirect Disposer 会社の委託により請け負う火葬場の2つがあります。 葬儀・エンバーミング・埋葬を必要とせず、火葬・遺骨や遺灰の日本への搬送・それらに伴う書類だけを希望する場合、葬儀社ではなく、Direct Disposer 会社 (死亡診断書などの必要書類を手配したり、火葬を火葬場に委託する会社です)を利用することも出来ます。

 

 

アメリカでの送り人セレモニー

 

原則的にはどこの Funeral Home も宗派を問いませんし、遺族の方の意向に沿うよう動いてくれます。どのような形にしたいか家族の方次第です。 私自身、義両親を始めアメリカでの色々なお葬式に参列しましたが、アルバム、DVDの映写、好きだった詩や音楽の奏べ、熱中していた趣味などの展示や、多くの方々の思い出のスピーチなどで、故人の素晴らしさとその人生の彩りを偲び、冥福を祈るといったセレモニーが記憶に残りました。        (ハインズのり子記)